Basic Concepts of Enriched Category Theory
Basic Concepts of Enriched Category Theory というすごい本についての感想と補足・・・
動機
Category Theory (Oxford Logic Guides) を読んでも Coyoneda らしきものが出てこない。
予備知識
Monoidal category の coherence 要件が(凡人には)複雑すぎて遅かれ早かれお手上げになる。そこで・・・
String diagram
Coherence theorem - PS により monoidal category は String diagram - PS で表現できる。
逆に、monoidal category を string diagram で図形的に定義する、ということも出来る。たとえば この証明 では、図形的には二本のヒモを束ねてひっぱっているだけ、だがそれで OK。
(これらの証明は素人には無理そうである。)
String diagram のバリエーション
上下左右でバリエーションがあって自分は [1401.7220] Category Theory Using String Diagrams のものを使ったが enriched category 的にはこれで正解だったと思う。
- 長所: underlying category の morphism の流れが左から右。
- 短所: binary functor の入力が左右逆。
Functoriality?
String diagram では natural bijection は箱で表現できるが、これらの箱にはたいてい functoriality 的なものが成立する。
Naturality?
Naturality を functor とは独立した概念として使っている場合がある。
Free theorem?
基本的な部品を組み合わせて作った morphism 族は naturality を満たす。(1.7,1.8)
All concepts?
Representation が大元の概念になっている。特に、morphism 族からいろんな functor が定まるのはその命題による。
Placeholders?
この本は積極的に placehoder(cypher)記法を使っているのだが Lambda 記法 - PS の方が読みやすいと思う。そもそも 等は lambda 記法である。